東洋医学では、季節に応じた養生法を実践しなさいと言っています。
<季節に応じた養生法>
<春>
夜更かしをしてもかまわないが、朝は早くおきる
朝、庭をゆったりと散歩し、体をのびのびと動かす。
陽気を体に取り込みましょう
<夏>
夜遅く寝、朝は早く起きる
日の長さと暑さをいとうことなく、物事に怒らずに、気持ちよくすごす。
体内の陽気をほどよく発散させる。
<秋>
鶏と同じように、早寝早起きすべきである。
心を安らかにし、陽気をひそめて、天地の粛殺(しゃくさつ)した気の影響を和らげる。
<冬>
夜は早く寝、朝はゆっくりと置き、日の出日没に伴って起居すべきである。
欲望を潜めながら、すでに遂げたような満足感を保つ。
陽気を漏らさないように、寒い刺激を避け、体を温かく包む。
それぞれ、季節の養生法を守らないと、次のようになる
<春の養生法を守らないと>
春の肝気が傷み、夏になって寒性の病にかかりやすい
現代でいう冷房病?かな。
<夏の養生法を守らないと>
夏の心気が傷み、秋になって瘧(おこり)になる。
瘧とは熱病の一つ(発熱や悪寒を伴う病気)。
<秋の養生法を守らないと>
秋の肺気が傷み、冬になって下痢がちになる。
<冬の養生法を守らないと>
冬の腎気が痛み、春に足がしびれ、腰が曲がる病気になる。
養生法を守らないと、その時すぐではなく、のちに病気なりやすいということもいいたいのでしょう。
現在の病気は過去の不摂生のせいだという事がいいたいのかも知れません。