「○○○と黒パンさえあれば、人間は丈夫に生きられる」と
この言葉、知ってました?
私は、知りませんでした。
答えは「クルミ」です。
「クルミ」は極上の脂肪とたんぱく質の塊と言われいます。
コレステロールの沈着を防ぎ、動脈硬化を遠ざける。
毛髪を黒くし美しいツヤをもたらし、皮膚を美しく整える。
血行をよくして、便秘と痔をなおす。滋養の強いものです。
清の女帝西太后も「くるみ」を好んで食べたとも・・・
人間の脳のような形をしているので、東洋医学でも「くるみ」は体によい食べ物とされています。
「くるみ」は「黄色」の食材として言われています。実際に黄色だしね!
つまり、脾を養う食べ物としてということになります。
西洋医学の脾臓は「赤血球や血小板などを作る」と言われていますが
東洋医学の脾は胃と協力して、食べ物から血とエネルギーを作るものです。
ところが、「くるみ」の効能?を今まで述べてきましたが
毛髪とか、皮膚とかあるが、胃腸によいなんて書いてないですよね。
実際、クルミが消化によさそうとは言えないしね。
(1)皮膚の艶と言えばこれは「肺」の働き
(2)毛髪を黒々と言えばこれは「腎」の働き
になります。
これを東洋医学で説明すると
(1)クルミを食べて「肺」の働きが良くなることは
脾(土)の状態が良くなると、肺(金)が多く生まれる(相生関係)
これで説明がつきます。
(2) 脾(土)は腎(水)の流れを止める(相克関係)
これでは逆に腎臓の働きが良くなるとはいえません。だから×
脾の働きは食べ物から、血(肝)とエネルギー(腎)を作ることです。
脾の働きがよくなると、エネルギーが多く作られ腎が良くなります。
通常の相克関係とは違い
脾(土)が腎(水)の流れを制御する という関係にもなりえるということです。
暴走していた腎(水)を脾(土)よって、制御できるようする。
東洋医学の脾は結構難しいということです。
前回も 肝(木)と脾(土)の関係は一方を克する関係だけではないというお話をしましたが、腎(水)と脾(土)も一方を克する関係だけではないということです。
東洋医学の臓器の特性を理解しておけば、難しい?問題ではなくなるのですが、こんがりますよね?
最後に、「黄色」で胃腸の働きを高めるものは
なんといっても それは 「バナナ」でしょうね!
胃腸の消化を助ける黄色の代表選手と言ってもいいと私は思います。